会長挨拶                            

 先ず以て、謹んで聖寿の万歳と皇室の弥栄をお慶び申し上げます。
また神宮に於かれましては恙無く諸祭斎行されておりますこと慶賀に存じます。 昨年11月17日に開かれました臨時総会におきまして平成23年度よりの会長を御承認戴き、新年度よりスムーズな船出となるよう準備を進めておりましたが、日毎にその重責に身の引き締まる思いで御座いました。 そのような中、去る3月11日太平洋沿岸にてマグニチュード9・0という記録的な大地震が発生いたしました。この大地震はこれまで日本人が経験した災害とは、規模や状況が大きく異なり、正に未曾有の大震災となっておることは言うまでもありません。茲に被災された方々にお見舞いを申し上げますと共に悲しくもお亡くなりになられた方々の御霊のご平安をお祈り申し上げます。 我が青森県に於いては神社そのものには大きな被害こそ無いものの、三八地区沿岸地域に津波の大きな爪跡を残し、その復興には時間が掛かる状況であります。岩手・宮城・福島に於いては氏子崇敬者は基より、我々の同志である神職も直接被災され、その現状は言葉にならない程甚大且つ悲惨な状況であり、境内全てのものが流出し御神体さえ見つからないと云うお社も見受けられる程であります。更には福島第一原発事故の影響によりその解決策の見通しが未だ立たないという地域さえあります。我々は今こそ心一つにしこの東日本の危機という国難を乗り越えて行かなければなりません。3月16日には天皇陛下よりおことばを賜りました通り、これより長い道程になるであろう復興への道が、一国民そして神職として祈り被災地域を見守り続けていくことこそが正に重要であると感じております。当会では震災後直ぐさま被災地への救援物資搬送活動を始め、その諸活動は状況を鑑みながら今後当面続けられる見通しとなっております。 震災の影響により世間の自粛ムードというものがあった中、当会の体制の一本化を図る為にも予定通り4月に多くの会員が集い定例総会が行われ、私の力量不足を補っていただける高い志と行動力を持った2名の副会長を始め多数の役員の皆様に就任いただきました。私自身はもとより浅学非才と自覚しておりますが、今後役員と力を合わせ、当会創立57年の長い歴史の中、先輩諸兄の輝かしい御功績を礎とし誠心誠意職務にあたる所存で御座います。 東日本大震災早期復興支援活動を始め現在山積されておる諸問題に1つ1つ対応すべく協議を重ね青年神職として今何を成すべきかを見極め、国の為斯界発展の為に積極的に様々な事業を展開して参りたいと存じます。会員の皆様方には積極的に我が青年会の活動に参加して戴き、更には色々な御意見を頂戴出来ればと思っております。 皆様には新役員共々、当会諸活動に対しまして尚一層のご理解とご協力をお願い申し上げ、就任にあたっての御挨拶と致します。

                                                                                                           五月吉日
                                                                                        青森県神道青年会 会長 河 村 道 輝

 

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