青森県神道青年会 55周年事業 趣旨


本年、畏くも今上陛下御即位二十年の佳節である。この目出度き年に本会は五十五周年を迎えることを謹みて、天皇陛下の御手ぶりに倣い奉ることを本会事業の根幹と定めて、これを継続的に実践する事を通して得る経験を検証する事により、以て会員相互に感性の向上を計る事を目的として次の事業を柱とする。
■ 稲作〜祈りを見つめる
 我が国は天照大御神より稲穂を賜り、今上陛下も御親ら御田植えをなさる豊葦原瑞穂国である。如何に科学技術の進歩や品種改良に助けられたとしても日照や風水害といった大自然の営みには敵わない。故に先人は農神を迎え、風の神を祀り、天照す陽の光を願い、祭りという行為を心の底から行ってきた。
 そこには只管に感謝という心のはたらきが生まれてくるのである。
 然しながら今日、食料自給率は先進国の中で最も低い水準にありながら、飽食米余りという不可思議な生活を続ける事に疑問を抱く事を稀としている。
 斯くいう我々にあっても、米作りを経験した事が無い青年神職が多数いる現状を素直に認め、先ずは我々が自らの手で早苗を植え、天候を祈り、秋の稔りを得て、新穀を神宮並びに神社庁神殿に奉り、収穫感謝の喜びを実体験として得る事により神道の根底に流れる祈りという心の働きを深く理解しようとするものである。
■ 祓い〜祓い祓われる心のはたらきを見つめる
 天皇陛下の御手ぶりの大きな柱の一つに宮中祭祀がある。その中にあって只管に祓いを重ね清浄を尊ぶ御姿がある。
 日々の生活の中にあって知らずに触れる罪穢れを祓う行為は日頃御社頭などにて行われているが、自ずからに犯せし罪や穢れを祓うという機会は少ない。
そこに行われる祓いとはいったい如何なるものか。そこでは何が祓われ、どういった心の作用があり、果たしてそれは有限なのか無限なのか。
 この事を神学的に理解する事はある意味たやすいのかもしれない。しかし祓いを行う立場としてこれを体験し、そこで得る感覚を元に、神職としての自らの行いの意義を深く掘り下げ、考察する機会として青森刑務所にて大祓を斎行する。
 当県においてこれまで行われなかった矯正施設内での祭祀の実現により、世の清めや安寧にいかばかりかでも寄与する事が出来れば幸いである。


 

 

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